怖いってなんだろう

久しぶりの更新になってしまいました。
絵本刊行のお知らせです。
「おともだちできた?」(恩田陸・作 講談社)

今まで怪しい絵本は「電信柱と妙な男」など、何冊か描いたことがありましたが怖い絵本は初めてです。

「怖いってなんだろう?なんで怖いんだろう?」

と、考えながら最初はすごい形相をした怖い顔の人とか、おばげを怖く描こうと頑張っていました。が、いくら怖く描いても絵本は怖くなりませんでした。一回はびっくりして怖がってもらえるけど、それでおしまいじゃあつまらないし、そうやって改めて、怖いってなんだろうなあ〜と考える作業は、とても面白かったです。

子供の頃は、いまより怖いものが多かった気がします。
「おばけがこわい」
「暗い路地がこわい」
知らないこと、よく分からないことが、たくさんたくさんあったから、怖かったのかもしれません。そう考えると初めてセミの抜け殻をみた子どもが
「ひーーーっ!!」
と怖がるのも分かるな〜。

大人になっても、怖いものってなんだろう?
「え?なんで?」
という、違和感とかギャップが怖いのかなあ?映画で殺人鬼が怖い顔してるよりも、ニコニコして近づいてきたほうが、ぼくは怖いな。映画「ノーカントリー」の殺し屋は、そういう意味で本当に不気味で怖かった。後は知ってるから怖いというのもあるだろう。その先を予想できるから怖い。

「おともだちできた?」
は、怖いだけじゃなくて、寂しいとか、美しいとか、切ない、も入れたかったけど、うまくいったかどうかは分からない。もっともっと絵を描かないとなあ〜と思う。

みんなは、なにが怖いんだろう?怖がりの人、そうじゃない人、なにが違うんだろう?うーん興味深い。最後に最近僕がみて、「ひーっ」と怖くなったツイートを紹介します。

絵本もどうぞよろしくお願いします〜^^