毛糸の帽子の話

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小学一年生の時に、初めて先生に職員室に呼ばれた。
先生ばっかりの部屋。
用事がない限りむやみやたらに入ってはいけない場所
もし入る必要がある時は
「失礼しまーす」
と言わなければ入れない場所。

何だかよくわからないが、そこに呼び出された。
僕一人だけ。その時どんな気持ちだったかはもう覚えていないが
先生がニコニコしながら僕の冬休みの日記を手に取りつつ
「石井くん、お家でお母さんと一緒に毛糸の帽子を編んだの?」
と聞かれたとたん、
「うわーーーーん」
と泣き出してしまったことだけは覚えている。

なぜ泣いた、小学一年の俺よ。
先生も
「なんで泣くの〜?」
と困っていたな。

その時編んだ帽子は耳の部分まで覆うように編んだっけ。
耳まである帽子、暖かいよね〜
今日耳まである毛糸の帽子を被っていたら
思い出したお話でした。