まっくらやみのにらめっこ

庭に今年も、もぐらが遊びに来ています。
もぐらの名前はバビロンくん
そう言いたくなるぐらいやりたいほーだーいです。
僕たちがせっせと植えた花や木はへろへろの枯れ枝になっちゃいました。
ホームセンターで「もぐらにげ〜る」というマシーンを買って来たけど
本体の90パーセントが単一電池4本、先っちょに少しだけの部品という
たいへん貧相なマシーンで、情けなくプルプル振動するだけのものです。
今もけなげに
「ニーン」
という音を立てています。
けなげな様とあまりの情けなさに、心は和むのですが
「こりゃ、もぐらにげ〜るじゃなくて、
もぐらわら〜う　ひとなご〜むだなあ」
と思いました。
いまごろもぐらは大宴会してるのかなあ
荒神さまに頼んで追い払ってもらうか
もぐら国語の勉強して、話し合おうか
悩んでいます。
さっきもちょっと穴を掘り返してみたのだけど
すごく下の方まで穴があって、遊びの国の迷路みたいでした。
目をすこし離した隙に、また土が盛り上がっていてすごくくやしい。
まるで透明人間を相手にしてるようです。
ん？トーメイモグラか？
街の灯なんか関係ない田舎だと、もぐらもいるんだなあ。
さすがにイノシシとかはいないけど。
静かな家だけど、毎日面白い事があります。
絵本の仕事の方は、もぐらくんとの戦いのようにのぼのぼした感じではなく
部屋の明かりは白夜のようで
朝の新聞配達のオートバイと、ニワトリのコケコッコーが
おやすみなさいのあいさつになってます。
おいらの船は沈没寸前？いやいやまだいける
あ〜でももっともっと絵が上手になりたい
そしていつか、はつ恋の女の子から
手紙がきて（メールじゃなくてね）
えへへ、、そんなことを考えて今日も絵を描くのです。
いつか大好きな女の子と男の子が歌う歌に絵をかけますように