昨日は、郊外の大型スーパーの
休憩所で絵本のラフを描いていた。
僕が頭を抱えてうんうん唸っていたら
隣にいたよっぱらいのおっちゃんがアメをくれた。
「きみ、きみ。がんばっているね。
でもリラックスリラックス。くふふ」
と焼酎を飲みながらおっちゃんが笑った。
「ぼくもライターをやっていてね、ただのライター。ただの。くふふ」
「新潮社って知ってる?あそこに記事書いてるの。くふふ」
「これなんだかわかる?お酒。くふふ」
ぼくがラフを書いていても平気で話しかけてくる。
面白いのでそのままの状態で2時間位
おっちゃんの話を聞きながらラフを書いた。
どこかの出版社の社長も
おっちゃんみたいな酔っぱらいだったなあ。
元気かな?また会いたいなあ。
おっちゃんは
「仕事は大事だけどさ、くふ。でも沖縄の空と海を
思い浮かべてごらん。それに比べたらぼくたちなんて
なんてちっぽっけか。くふふ」
と言ってプリンを買ってきてぼくにくれた。
「ありがとうございます、もういいっすよ」
と止めたのに、パンも買って来てあげるよと
うれしそうにまた席を立った。
でもすぐに戻って来て
「、、、、、お金が無くなった」
としょんぼりしていた。
その後さんざん男のロマンについて語りつつ
唐突にケーターイをピポパと押すと
「あ。おかーちゃん?うん、飲んでない飲んでない」
「あ〜の〜ね〜、うんすぐ帰るから。うん。いまスーパー」
そんな会話をした後、またしょんぼりして
「ほんとに女ってのはめんどくさいね、くふふ」
と笑っていた。
今後100冊絵本が出版できたとしても
どんなにすごい賞を取ったとしても
ぼくはスーパーで絵本のラフを描いて
酔っぱらいのおっちゃんに
「な〜に〜描いてるの?くふふ」
と笑われるような生き方をしたいと思うのでした。
3 thoughts on “スーパーで沖縄の海を思い浮かべる”
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わは〜笑いました。
おかーちゃんとのやりとりがいいな〜
お酒じゃなくて、プリンくれるところがまた、、、なにやら春っぽいような、、
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らふ、らふ、ふら、ふら
いろんなところで、ラフ、フララ〜ンだね!
あめあめ フレ〜フレ〜いっしっし、しい
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じんちゃん
春だよね〜そして田舎だな〜とも思うのだった。
ジャージ姿のおっちゃんやヤンキーが
こっちはたくさんいるよ
なかしんちゃん
部屋は誘惑が多くてどうも駄目だよ〜よよよ